ヒラスズキのポイント選択
2017/07/09
憧れの魚ヒラスズキ
ただ、その美しい魚体を手にするためにはいくつもの自然条件を満たしたポイントでなければならない。
その難しさゆえにも、苦労して手にしたときの満足感は計り知れないものがあるのだ。
ヒラスズキ釣りで一番悩むのはポイントの選択だと思う。
しかも、適度な波高がありサラシがきれいに出る状況が必要。
この見極めが非常に苦労するのだ。
ここでは、ヒラスズキポイントを選択する際のコツをおすそわけしていこうと思うので、いまいちポイント選択に自信がないというかたはザッ読んでいってもらえればと思う。
1. 基本は潮の通る実績のある場所
ヒラスズキという魚は、大抵これまでの実績のある場所で釣れることが多い。
隠れやすい沈み瀬等が点在している潮通しの良い場所というのは決まっているので、ヒラスズキが補食に立ち寄りやすい場所というのも大抵決まっているのだ。
例えて言うなら、ヒラスズキの”道の駅”とでも言えるだろうか…
この”道の駅”をラン&ガンで攻めていくというイメージを持っておくと良いだろう。
なので、誰にも知られていない新たなポイントを開拓していくのも楽しいのだが、まず1本取りたいならこれまで例年釣れている王道のポイントを攻めるのが近道。
さらに言えば、できれば土日は避けて平日に行くと、競争も少なく釣りやすくなる。
2. 波高と地形
そして、もっとも重要なのがその日の波の高さに合わせたポイント選びだ。
そこの地形によって、波高がそれほど無くても波が立ちやすい場所もあれば、かなり大きな波が必要となる場所もある。
これは、実際に経験を通して自分でデータを積み重ねていくしかないのだが、基本磯の先端部分では比較的波が低いときでもサラシが発生しやすい。
その逆に、ゴロタ浜のようなポイントでは、波がしっかり立ってくれないとサラシが広りにくい。
ただ、これも一概には言えないので何度も足しげく通って観察してみよう。
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3. 風向きと潮周りと潮位
他にも重要な要素があるが、それはこの「風向き、潮周り、潮位」だ。
当然、風向きによって波の立つ向きも変わってくる。そうなるとサラシの出方も変わってくる。
やはりそれぞれの磯には一番良い風向きというのが存在するので、そこのところのチェックも忘れないようにしたい。
そして潮周りについてだが、波の高さは実は風の強さだけでなく潮の大きさによっても左右される。
同じ2メートルの波高だったとしても、大潮の時と小潮の時では、波の高さや破壊力はかなり違ってくるので覚えておこう。
そして、もうひとつが潮位。
同じポイントでもその時間帯の潮位によって、きれいにサラシ出ないことがある。
ベイトがいてヒラスズキの気配があるのに、出ない場合はこの要素が足りていないのかもしれない。
磯の形状と、その日の波の高さがしっくりハマる潮位が必ずあるので、その時間帯を見極めて攻めていけば貴重な一本を手にすることができるだろう。
ここまでで、ヒラスズキのポイント選択における大切な要素をザッと説明してきたが、何よりも大切なのは得た知識を現場で活用して自分の肌で感じてみること。
そうすれば、ポイント選択における勘も研ぎ澄まされてくるだろうし、自分なりの新たな発見にもつながってくる。
ヒラスズキという憧れの魚をついに手にしたときの充実感、満足感はそれらのプロセスを省略しては決して得られないものなのだと思う。
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